食べる 描く 読む 女

よく食べ、よく描き、ほどほどに読み、たっぷり眠る動物好きなOLの日記

読んだ本

ここ2日間とても暑くて、すでに夏バテ。ただ夏と言えば、各出版社の文庫フェア=読書の季節。読書感想文は嫌いだったけど、この時期に本を読むのは好きだな。
ということで、夏がそろそろ来そうな気配の中読んだ1冊。

青い眼がほしい (ハヤカワepi文庫)

青い眼がほしい (ハヤカワepi文庫)

重く、ひたすら悲しい話だった。わかりやすい「悪」というのが出てこないぶん、余計に辛い。「仕様がないんだ」と諦めに近いものを抱いてしまったけど、それは狡いような気がして、気持ちのやり場に困ってしまう話だった。
わたしたちは、彼女を犠牲にして自分たちの自我をみがき、彼女の弱さでわたしたちの性格に詰めものをし、自分たちは強いという幻想を抱いて、あくびした。
最後のほうの強烈な一文。
読んでる途中は個人における差別の話でもあるのだと感じていたけれど、読み終えたあとは根底にある人種差別と、その中での民族間の差別の話であった。だから、個人における云々なんて考えが、とても浅はかなような気がして恥ずかしく思った。(私個人の感想です)

夏にぴったりの1冊ではないかもしれないけど、暑さで浮かれた頭に喝をいれる作品だったな。