食べる 描く 読む 女

よく食べ、よく描き、ほどほどに読み、たっぷり眠る動物好きなOLの日記

思い出す景色

最近バタバタのバタバタでお弁当が作れず、嵐のように日々過ぎてゆく。
疲れた体を引きずりながら乗り込んだ電車で、都心の明かりが空に反射している風景を見ると、ぼんやりと思い出すことがある。
大学の卒業旅行でフィンランドのオーロラ観測ツアーに行った時のことだ。
夜中にサーリセルカのホテルから、観測ツアーのバスに乗って1時間。キンとした空気の中降り立つと、小さな町の鈍いオレンジ色の光が、夜空に浮かぶ雲を僅かに照らしていた。とても美しかった。360度雪に囲まれた地の中に人々の生活があるのを見つけたこと対する安堵と、きっとすれ違うことすらない彼らを想って湧き上がった寂しさがない交ぜになった。
都心の明かりは必ずあの冬に見た景色を思い出させ、会ったこともない名前も知らない人たちの生活を想像させる。
今年行ったベトナム旅行の、帰りの飛行機から見た夜景も忘れられない。豆電球みたいな光が無数に集まって、東京ほど明るくはないのだけど、生っぽい光が眩しくてドキドキした。(ナウシカに登場する王蟲の集団を上から眺めているような、そんな感じ。)きっとあの景色も、なにかにつけて思い出すのだろう。
どんなに疲れていても、記憶の中のその場所に帰れば、いつでも頑張れる気がする。
そういう景色が、それぞれの中にあるのだろうか。