読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

食べる 描く 読む 女

よく食べ、よく描き、ほどほどに読み、たっぷり眠る動物好きなOLの日記

読んだ本など

最近お弁当をサボり気味なので、読んだ本などを。

 

 

デュラスは挫折を繰り返していたけど、知り合いから表題作をすすめられて読んでみたら、案外大丈夫だった。インドシナの湿度の高いむっとした空気が全体から漂ってきて、またベトナムに行きたくなった。この人の描く、女性の「男と寝てやった」感が好きだ。

 

 

 

みんなが幸せであることは、私にとって理想のはずなのに、実現するとこうも不気味で、おぞましい感じになるのかと愕然とすると同時に、その美しく真っ白な世界の隅々まで完璧な様子が皮肉にもとても面白く、読んでいるあいだ何度も鳥肌がたった。後味の最悪さも含めて、最高。

社会という車輪を安定的にまわしつづけるのは万人の幸福だ。真実や美に、その力はない。

 

 

 

中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)

中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)

 

 

もし他人にこの本の物語を説明するとしたら、きっとものすごくちんぷんかんぷんで、退屈な話だと思われるのだろう。でも実際読むと、そう見えない。もちろん好みの個人差はあるけど、この人の話は(特に短編は)、口で説明して伝えられるような面白さとは違うなーとしみじみ思う。あと物語に登場するホテルは、いつも泊まってみたいなーという気持ちにさせる。 

 

これらの本の多くは知人が紹介してくれたもので、私はほんとうに幸せな人間だなぁと思う。大人になってよかったーーと思う最大的瞬間。